レバレッジとは?
レバレッジとは、日本語に直すと「てこ」という意味です。つまり少ない金額で大きな金額に投資できると言うことです。レバレッジとは何か?まずそれを説明します。
1円円安になった場合(10万円の自己資金)
レバレッジ | 購入できるドル資金 | 101円の時 | 利益 |
---|---|---|---|
1倍(外貨預金と同等) | 1,000ドル | 101,000 | 1,000円 |
25倍 | 25,000ドル | 125,000 | 25,000円 |
※ただし、この逆もありますのでご注意ください。
レバレッジは少ない資金で、大きな金額を取引することができます。
上記の例はレバレッジの説明のために簡単に説明した物ですが、FX取引をしていく上では証拠金維持率というものが重要になります。この証拠金維持率によりマージンコールやロスカットが施行されます。
マージンコールとは・・FX会社に預け入れた証拠金の金額が、大きくマイナスになる状況になった場合、規定の証拠金維持率を割り込むと口座へ追加入金を求める警告です。この警告を無視していると強制ロスカット(強制決済)が行われます。警告はメールや電話でくることが多いようです。日本国内のFX会社は大体100%前後、海外のFX会社は70%前後が多いようです。
ロスカットとは・・FX会社に預け入れた証拠金の金額が、大きくマイナスになる状況になった場合、規定の証拠金維持率を割り込むとコンピューターによって自動的に強制決済される制度です。ロスカットが行われる前にはマージンコールがあることが多いので注意しておきましょう。日本国内のFX会社は大体50%〜100%前後、海外のFX会社は30%前後が多いようです。
ハイレバレッジは危険?!
ハイレバレッジと言うのは、特にどのくらいからハイレバレッジというのかは決まりはありませんが、海外は100倍〜400倍、中には1000倍というレバレッジのFX会社もあります。
2010年までのレバレッジは100倍以上が当たり前でしたが、2010年8月に50倍、2011年8月に25倍までと、全ての国内FX会社のレバレッジを金融庁が規制しました。
これは投資家を保護する為だと言うことなのですが、私は逆効果じゃないかなと思います。
どういうことかと言うと、以下をご覧下さい。
レバレッジ20倍→10,000通貨を100円で買い、101円で売ったら利益は1万円。
レバレッジ200倍→10,000通貨を100円で買い、101円で売ったら利益は1万円。
(これを実効レバレッジと言います)
あれ?変わらない??
もうひとつ例をご覧下さい。
自己資金10万円、レートが1ドル100円、1万$(100万円分)買い、証拠金維持率50%でロスカットの場合
レバレッジ25倍の場合→100(円)×10000($)÷25(レバレッジ)=必要な証拠金40000円
(ロスカットまで6万円の余裕)
レバレッジ400倍の場合→100(円)×10000($)÷400(レバレッジ)=必要な証拠金2500円
(ロスカットまで9万7500円の余裕)
・・・そうなんです。
つまり、保有するポジション数が同じならば、ハイレバレッジの方がロスカットまでの許容が広くなり、資金が飛ぶ可能性は低くなるのです。
なぜハイレバレッジは危険なのかというイメージがついた原因は分かりませんが、私が思うのは、ハイレバレッジにすると人間の欲として証拠金ギリギリまでポジションを持ちたくなります。
ポジション当たりの必要な証拠金がハイレバレッジだと少なくて済みますので、たくさんのポジションは持てるのですが、損益の額は変わらないので、ポジションを多く持っているほうが、すぐにロスカットにあってしまいます。
金融専門家の中には、この点を勘違いをしている方も多く、「ハイレバレッジは危険」「初心者はレバレッジを低く」等と言っている方も居るのです。
レバレッジ倍率は、単位辺りの取引に必要な証拠金額の大きさの事なので、レバレッジ倍率と損益金額の大小とは関係ないです。
つまり、ポジション数の調整さえしっかりしておけば、ハイレバレッジのほうが安全なのです。
まとめると、
レバレッジは高く、ポジション量は少なく=為替の変動への耐力が増える
ということです。