【番外編】 香港ドルの基礎
香港は、イギリスの植民地から中国の一部となった歴史を持ち、そのため中国人民元とは別の独立通貨が採用されています。
香港は金融大国であるイギリスの植民地下にあった時代背景から金融市場も大きくなり、それに加えて最近では中国の経済力が成長した事も香港成長の要因としてあります。
直接の中国投資には規制があるので香港経由から投資が行われている事が多く、投資家が多いという実情と規制をかいくぐる為の投資の中継点として使われている事から、二重の金融成長を遂げていると言ってもいいでしょう。
香港ドルは、もちろん中国と深い関わりがあり中国人民元とも連動します。
中国の経済が好況であると、香港株も買われる傾向にありますので連鎖的に香港ドルにも影響がありますが、それは株から香港ドルへの離京なのですが、実は米ドルとはそれ以上の関係性で連動する影響があります。
香港は経済の弱い国が通貨の価値を一定価値に安定させるために取られる固定相場制度であるペッグ制を採用しています。
これは香港ドルの価格をアメリカドルに連動させる固定相場制度で、香港ドルはアメリカドルの裏づけをもって、香港上海銀行、スタンダード・チャータード銀行、中國銀行の三行から発行されています。
つまり香港ドルはアメリカドルと同じ価値が認められており、アメリカドルが上がれば香港ドルも上がり、下がれば一緒に下がるため、為替変動リスクが非常に少なくなっています。
米国と香港の金利差を安定して受け取れるためFX投資家には人気の通貨ペアの秘密はここにあります。
また金利もアメリカドルよりも高い傾向にあることから、米ドルのリスク回避として買われる傾向にあります。
中国が規制解除をすることは難しいと思われますので、それに伴い香港ドルがFXでは注目度の高く投資として有効性を持ち始める可能性は大いにあり、新興のFX先としては期待値が高いです。