【米】 ADP雇用統計
ADP雇用統計は、「ADP雇用者数」とも呼ばれ、米国の大手給与計算アウトソーシング会社であるADP(Automatic Data Processing:オートマティック・データ・プロセッシング社)が算出して、公表する雇用に関する指標をいいます。
ADPは、企業向けの給与計算サービスを主要業務としていますが、全米の雇用情勢の調査を開始し現在では約50万社の顧客と2300万人以上の給与計算データを対象に毎月雇用者数の動向を調査している大手企業です。
その膨大な情報を元に市場の信頼を得て活動しています。
また、米国労働省から発表される雇用統計に近い算出手法をとっているということもあり、見やすい指標として好まれております。
別の方法であると比べるのに別途計算などが必要となり、計算ができないこともあります。
ADP雇用統計はその膨大な情報量の結果を集計し、Macroeconomic Advisers、LLC(マクロエコノミック・アドバイザーズ)社が非農業雇用者数などの予測を作成したものです。
数値の見方としては、市場予想値に対して「上回るか」「ほぼ予想どおりか」「下回るか」といった視点でチェックされるのが一般的です。
ADP雇用統計は、毎月の米雇用統計の非農業部門雇用者数が発表される二営業日前の水曜日の午後9時15分(冬時間は10時15分)ごろに公表されるため、マーケットにおいては、本指標である非農業部門雇用者数の先行指標として見ることも多いのです。
しかし、2006年5月開始と歴史が浅く、集計方法も変更されることがありますし、雇用統計の数字と乖離がある場合も多いことから鵜呑みにして信用しきってしまうのは注意が必要です。
結果には全面的な信頼は置かず参考程度に信じる指標として使用するべきで、新米天気予報士がキャスターを務める天気予報番組のような気持ちで見るといいでしょう☆
予想が外れても何層かの対処法と損できる範囲などのイメージをしておけば、結果に剥離があったとしても慌てずにトレードを行えると思います。
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