スイングトレーダーにとっては、エントリーしづらいかった?相場観10月第4週
前週金曜日に米経済指標が好転したことで107円台を回復。
下落トレンドの押し目となるのか、再度108円、109円と高値を目指していくのか見通しを立て辛い状態で始まったドル円相場ですが、月曜日は上窓を開けてのスタートとなりました。
前週金曜日の値動きを継続したかのように、上窓を開けて107円半ばを目指していくのかという始まりでしたが、週明けは値動き材料に乏しく107円半ばを上抜けていく要素は見当たりません。
しかし、先週から騒がれていた内閣の女性閣僚2名が、政治資金問題による辞任に追い込まれたことで日経平均の下落=円売り=ドル高へ、という見通しもありました。
ところが蓋を開けてみると、月曜日中に2人の女性閣僚が辞任という一大事にも関わらず、日経平均は反発〜円買いによるドル安、という意外な展開を見せます。
ドルの大幅安とまでは行きませんが、本来ならば日本株の信用失墜から円が売られても致し方なし、という状況です。
しかし、海外投資家を中心に、閣僚2名の同時辞任=内閣支持率の低下=支持率維持を目的とした景気対策案の打ち出し期待、という発想から逆に円が買われました。
経済再生を打ち出している日本政府としては、与党内の不祥事によって株価が下落したとあっては今後の増税など政策に対する影響も大きくなります。
それを回避するためにあらゆる政策を打ち出すのでは、という先の先を読むファンダメンタル要素によって、ドルを差し置いての円主導の値動きが見られた一例です。
(とはいっても、107.35円から106.80円レベルの中での値動きであり、これも先週まで想定していた価格帯の範囲内です。この値動きの背景には、海外では知名度の低い女性2閣僚の辞任ということで、海外投資家の失望売りにまでは至っていないことが判ります。)
週初めに日本の与党が大きな動きを見せたにも関わらず、為替相場にはさほど大きな影響をもたらすには至っていません。
火曜日以降は下値が拡大
火曜日以降は下値が拡大したものの、その後も上値は107円台前半で抑えられます。
ドル円は暫くこのレベルでレンジ帯に入るかと思われるような膠着状態でしたが、日本時間の木曜夜、雇用統計を始めとする米経済指標の発表時にドルが動きを見せます。
雇用統計自体は悪化したものの、ダウ上昇やその他の指標の好転や日経平均の上げもあり、108円を超えるレベルまで推移します。
結果的には先週後半から今週末までの上昇で、再度ドルは高値を試しにいくかという展開に入りました。
10月始めに意識されていた108.50円近辺での売り圧力が今後働くのか、そのレベルを上抜けて更に上値を試しにいくのかが来週以降の目安となるでしょう。
最終的に108円を少し超えた価格帯で引けましたが、木曜夜の上昇以降、何度か108円を割り込んで値下がりする場面がありました。
米国でのエボラウィルス感染者のニュースが入るたびにドルが売られる場面が見られたので、来週以降はこのニュースにも更に注意が必要かと思われます。
以上、ドル円の値動きの要素となったファンダメンタル要素を振り返りましたが、この間の他の通貨はどうだったのでしょうか。
ユーロ、ポンド共に今週は一旦上昇を見せての始まりでしたが、その後はいずれも下落しています。
23日木曜日のドイツ製造業PMI、ユーロ圏の製造・サービス業のPMIはいずれも良い数値で、欧州時間にはユーロの上昇が見られましたが、対円では前週高値とほぼ同じ137.00円辺りで上値を抑えられ、対ドルでは殆ど上値更新には至らず、といった状況です。
豪ドルは円に対しては週の後半に上昇しましたが、対ドルでは依然レンジの局面が続きます。
いずれの通貨も、スイングトレーダーのように一定期間ポジションを保有するスタイルのトレーダーにとっては、エントリーしづらい展開の1週間だったのではないでしょうか。
結局のところ、これまでと同様、未だにドル主導のマーケットだということを感じる1週間でした。
なぜこんな企画を始めたの?
私の一個人としての相場の振り返りと展望を日記として記していきたいと思います。
なぜ急に?と思われるでしょうが、理由は
「トレーダーなのに相場感無いの?」
とあるトレーダーさんに言われたことです(汗)
一応あることはあるのですが、基本ゴルスパでトレードしており、
そんな詳しい相場感は要らないと思っているのですが、そのトレーダーさん曰く、
「やはり相場感を示さないと説得力がないよ」
という事を言われた事がきっかけです。
ただ、数ヶ月前に脳出血を起こしてからPCに迎える時間が長く取れないので、
できる範囲で書いていきます^^;
内容は一個人の日記だと思ってお読みください(笑)
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