【米】 ISM非製造業総合景況指数
ISM非製造業総合景況指数とは、非製造業における企業のセンチメントを反映する景気転換の先行指標です。
これもISM製造業景況指数と同じくISMと呼ばれる全米供給管理協会が350社程度の仕入購買担当役員にアンケート調査を実施して作成します。
ISM製造業景況指数と同じく50を上回ると景気拡大、逆に50を割り込むと景気後退を示唆しているとされています。
GDPとの関連性を持たせるために「事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延」の4項目につき、「先月に比べて良い、同じ、悪い」の回答結果をもとに算出しています。
この項目はISM製造業景況指数と違うところで、製造業界と非製造業界の違いであり、生産や在庫というはっきりとした数字で表せない部分があるのです。
そもそも在庫がない場合もありますし、製造業界のように肌でわかる良さと言えるものもない場合も非製造業界にはあり、ISM製造業総合景況指数とISM非製造業総合景況指数は基本的には同じですが、こうした違いもあります。
分野が違えば成長速度の違いもあります。
通常はISM製造業景況指数をより重視しますが、最近は米経済の構造上サービス産業の比重が増しており、ISM非製造業総合景況指数の重要性も増しています。
原則として翌月第3営業日に発表されるため、年に4回しか発表されない国内総生産、GDPよりも重要視されています。
もちろんGDPも大きな影響力は持っているのですが、ISM製造業総合景況指数もそうですが、毎月発表されるISM非製造業総合景況指数は情報の量が多いのでそれだけFXをやる上で影響力を持っているのです。
そして米国は菜食主義など極論な健康主義者が現れるほど健康意識が高く、また薬事法やサプリメントなどの規制が緩いため、ヘルスケアという分野で健康ビジネスが大きく拡大の期待値があります。
そして映画なども非製造業なので、昨今のハリウッド映画の低下などもこうして数字になって表れてくるのです。
指標からその国の詳しい状況を想像できるので注意してチェックしましょう!!
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