【米】 米FOMC政策金利発表
FOMCはアメリカの金融政策を決定する会合で日本の日銀の政策委員会に相当し、FOMCによって今後のアメリカの金融政策を決定しますので、非常に重要なものになります。
中央銀行である連邦準備銀行は日本の日銀に当たり、日銀と異なるのは日銀が定めている「物価の安定」の他に、「雇用の最大化」も政策目標としています。
これは二つの責務(デュアル・マンデート)と呼ばれ、この目標のために連邦準備銀行は雇用統計を重視しています。
その連邦準備銀行の統括機関である連邦準備制度理事会というものがあり、そこから7名の総裁と副総裁含む理事及び、地区連銀総裁のうち5名の12名が投票権を持ちFOMCに参加します。
残り7名の地区連銀総裁、NY地区連銀副総裁も議論には参加しますが、投票権を持ちません。
また、連邦準備制度理事会は、公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策を行います。
任期の7名の理事によって構成され、理事の中から任期4年の議長と副議長が大統領によって任命されます。
FOMC開催に合わせて米地区連銀経済報告書が、開催2週間前の水曜日に公表されます。
米国の個人消費・製造業・サービス・建設・金融・物価・賃金等についての全米12地区連銀が各地区の経済活動をまとめた報告書で、カバーの色がベージュ色をしていることから、ベージュブックと呼ばれています。
こうした厳重な前準備をした後にFOMCは年に8回開催され、会合のあとには声明としてフェデラルファンドレート(短期政策金利)の誘導目標値が公表されます。
公開市場操作の方針の決定では中央銀行が国債や手形などの有価証券を売買することによって、アメリカ全体に流れる現金通貨を操作し政策金利を決めますので為替相場に多大な影響を及ぼします。
このため、FOMCが声明を出した後は投資家の様々な思惑が動きますので、声明の裏の裏を読み、投資家の思惑を読み解き、動向を考えることが必要でしょう。
しかし、発表は日本時間の夜中〜明け方にかけて行われるので起きているトレーダーはあまりいないと思います。
私もサラリーマンなのでぐっすり寝ている最中なのですが、FOMCでは大きく動くことが多いのでポジションは決済してから寝るようにしています。
みなさんも「朝起きたら損失が・・・」みたいな事にならないように気をつけましょう!
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