やっと下落調整の動きが来たか 相場観12月第2週
先週末のドル買いの勢いを怪しむかの如く、週明けは様子見の値動きから始まりました。
開始時間こそ上窓を開け、先週末につけた年初来高値を若干更新する形となりましたが、総じて月曜日は米長期金利の低下によりドル売り先行の形で始まります。
WTI原油先物価格が下落したもののドル買いには動かず、長期金利の低下を強く受け止めたドル売りと、日本内閣府から発表された7〜9月期GDP二次速報値が予想を大幅に下回る悪い結果になったことによる株売りがドル円にも影響した形となっています。
一方、この週初めからユーロにも動きが出ます。
ECBが国債買い入れを具体的に検討しているという表明をし、対ドルで先週末の安値をさらに更新し、1.2250ドル付近まで売り込まれています。
加えて、ECB理事会の一員であるオーストリア中銀総裁のノボトニー氏による「ユーロ圏経済は大幅に悪化している」という発言も手伝って、ユーロ下落の動きとなりました。
このままではユーロが更に一方的に下落し続けかねないようなファンダメンタル要素でしたが、先に述べた全般的なドル売りの動きからユーロドルも買い戻され、最安値圏からの回避が進み、1.2350付近まで実に100pips近い値戻しを見せています。
翌9日の火曜日にはドル円は更に大きな動きを見せ、上海株、ギリシャ株がそれぞれ暴落したことを受けたダウ平均の下落、また日経平均も急落したことからドルにも投げ売りが及び、121円台から119円まで2円近い下落を見せます。
これまで上げ過ぎるくらい上げてきたドル円に、やっと下落調整の動きが来たかという大き目の値動きを見せました。
この動きは続き、米株安と利回り低下を受けたリスク回避の動きからドル円は日付が変わる10日水曜日には一気に117.90円まで下落します。
118円を割る動きは一瞬だったものの、前日の直近高値からすると約4円も売られる大幅な下落となりました。
米長期金利が2.2%割れを見せたことや、日経平均が300円近い下げ幅を付けたことなど根拠は幾つか考えられるものの、これまでのドル円の傾向から見ると、ここにきての調整下落幅は今までよりも大きなものとなっています。
木・金曜日とも株価など実需関連の数値を中心とした値動きとなり、一時119円台半ばまで戻す値動きがありましたが上値が固く、一方の下値も118円レベルで共に固さを見せます。
12日金曜日には原油価格が更に下落。
60ドル割れというレベルまで原油安が進みますが、さすがに急激な下落幅に対しての警戒感が現れたようで、一気にドル買いの動きに直結するには至っていません。
週末の衆院選後の動向やいかに?
11月20日以降、一週間ほど117円後半から119円の間で推移する時期がありましたが、今週はこのレンジまで戻し、週末の衆院選を控えていることも手伝ってか様子見のまま終える展開となりました。
一方、ユーロも火曜日以降はドル売りの動きに準じて戻り幅を上げ、ユーロドルは10日水曜日には1.2470ドルに迫る値動きを見せます。
ドル円の下固さのようにユーロドルも1.2365付近で下支えが見られ、今週は1.2450付近で終えました。
まだまだドルに対しては安値圏で推移しているものの、日足レベルでは年初来安値の1.22460付近から戻して、ほぼ前週と同じ1.2350〜1.2500ドルの範囲での値動きとなっています。
ポンドも含め、欧州に関しては各国の経済事情などを考慮しても未だドルに対して強く動く要素に乏しいため、安値圏でレンジ形成をする動きに入るのでは、と考えるのが妥当でしょう。
但し、円に対してはユーロ、ポンド共にこれまで同様高値圏に留まったままなので、ドル円のどちらかの通貨に吊られて値幅の大きい動きをする可能性も少なくない、という点に注意が必要です。
また、週末の衆院選の動向によって次週月曜日以降に相場が大きく動く可能性もあるため、その動向もしっかり見極めて次週以降のトレード方針を考えたいところです。
なぜこんな企画を始めたの?
私の一個人としての相場の振り返りと展望を日記として記していきたいと思います。
なぜ急に?と思われるでしょうが、理由は
「トレーダーなのに相場感無いの?」
とあるトレーダーさんに言われたことです(汗)
一応あることはあるのですが、基本ゴルスパでトレードしており、
そんな詳しい相場感は要らないと思っているのですが、そのトレーダーさん曰く、
「やはり相場感を示さないと説得力がないよ」
という事を言われた事がきっかけです。
ただ、数ヶ月前に脳出血を起こしてからPCに迎える時間が長く取れないので、
できる範囲で書いていきます^^;
内容は一個人の日記だと思ってお読みください(笑)
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