【米】 住宅着工件数
住宅着工件数とは、米国内で着工された新設住宅の件数です。この数字は季節調整済で年率換算にしてあります。
日本でいう団地にあたる公共住宅は含まれず、一戸建てとアパートなどの集合住宅のそれぞれが建築様式別や地域別に発表されます。
また、住宅を作る段階ですので、完成された住宅を売る新築住宅販売件数や更にそのあと転売される中古住宅販売件数に先立って発表されます。
住宅投資が活発化すると、家が増えれば家具や電気製品等も購入しなければいけないと考えるため、それらに関する波及投資も生じますので、景気動向と密接な関連性があります。
景気動向に敏感である為、その先行指標として注目度が高くまり個人消費動向にも影響が大きい指標です。
特徴としては工事の関係上、天候の影響を強く受けるということです。
雨の日は安全上の関係で工事件数がどうしても減ります。
月次ベースの変動が大きいので、天気は短期的な取引に有利となる使用方法ができる情報と言えるでしょう。
住宅関連のサイクルは、
金融緩和による金利低下→住宅着工件数が増加→景気が拡大→金融が引き締めに遭う→金利が上昇→住宅着工件数が減少→景気の後退
というサイクルを一般的に住宅関連は辿ります。
建設許可件数とは住宅着工を行うために必要な地域への自治体などへ行う建設許可発行件数で、こちらにも季節調整済で年率換算をしています。
建設許可件数は住宅着工件数に関わる住宅需要の先行指標となります。
サンプル数19,000ヶ所で着工許可を受けたもののうち、約98%は実際に着工されていますが、月末時点での未着工の件数も含まれており、着工許可が出れば確実に住宅着工件数に繋がるわけではありません。
建設許可件数も景気先行指数に採用され、景気との連動性が高い指標です。
記憶に新しいサブプライム問題も住宅関係が原因で起きた問題ですが、
それほど住宅関係は経済と密接な関係があると言えるでしょう。
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