【米】 中古住宅販売件数
中古住宅販売件数は、全米不動産業者協会が毎月発表する、米国で販売された集合住宅を含んだ中古住宅の内、所有権移転が完了した販売件数をいいます。これは季節調整済で年率換算をしています。
米国全体と「北東部、中西部、南部、西部地」四つの地域別で集計した中古一戸建て住宅の販売件数や販売価格や在庫に加えて、コンドミニアムと共同住宅を含めた数字です。
一般に米国では、中古住宅販売の規模が新築住宅販売の規模より大きく、中古市場は人口当たりの中古流通量が日本の12倍ほどの規模があり、住宅市場の主流になっています。
これはアメリカ人が一生に何度も住まいを変える傾向があるのと、日本と比べて湿気などの住宅を痛める原因が少なく、シロアリや災害などで壊れる可能性も少ないため、米国の家の耐久年数が長いことも理由として挙げられます。
また、文化的に自身で住宅の手入れをすることが多く、中古住宅が新築住宅より粗悪であるというイメージもありません。
こうして主流となっている中古住宅の販売件数は、住宅指標の先行指数として注目されます。
不動産業界の株式にも繋がりますし、個人の景気見通しが反映されると共に家財の消費やリフォーム等の関連需要にも繋がるため、景気動向の先行指標としても注目されます。
また、新築住宅販売件数が契約書への署名ベースであるのに対して、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースで集計するため新築住宅販売件数に対して30日から60日の遅効性があると言われています。
中古住宅販売件数は所得状況やローン金利動向などに影響を受けやすく、特に金利上昇期には将来的なローン金利上昇を見込んだ駆け込み需要が増加することもあります。
また、サブプライムローンのように信用度の低い人向けのローンが商品として市場に流れるなど、ローン商品の種類によって市場の流れが変わることもあります。
政府の税制などの政策が改正される際にも購買意欲に繋がるため、注意が必要です。
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