【米】 新築住宅販売件数
新築住宅販売件数は、米国で販売された新築住宅の件数をいい、住宅に関する景気の経済指標です。
中古住宅販売件数と同じく、毎月米国商務省が全米および4つの地域別「北東部、中西部、南部、西部」の販売件数や販売価格などを発表し、また一戸建てに加えて、コンドミニアムと共同住宅を含めた数字も発表されます。
そして中古住宅販売件数と同様に個人の景気見通しが強く反映されているため、景気動向の先行指標として注目されています。
新築住宅の方が値段が高いというのもありますが、新築住宅には最低限の設備しかありませんが、中古住宅は前住民によりカスタムされていることが多く、設備投資をしている分、一軒の重みが高いと言うことは言えます。
新築住宅販売については、土地付きの新築住宅販売だけが対象で、あくまでも販売数を見る指標ですので、既に保有する土地へ住宅を新築したものは含みません。
また、売買契約が結ばれた時点の署名の件数でカウントするため、中古住宅販売件数の所有権移転完了からカウントするのに比べ、新築住宅販売件数の方がより先行性が高いと言われています。
しかし米国では中古住宅販売よりも、新築住宅販売の方が規模は小さいです。
中古住宅販売が市場の主流であり、新築住宅販売は中古住宅販売件数約6分の1と言われています。
影響力は中古住宅販売よりも劣っていますが、即効性がありますので、これからの米国の住宅状況を素早く把握できます。
そして、日本人に比べて中古住宅を購入する抵抗は少ないものの、アメリカ人もできることならば新築住宅の方がよいと考えているというデータもあり、富裕層の数を把握できるという側面もあります。
災害などによる耐災害能力を求めたり、新たな住宅技術が生まれた場合は新築住宅販売件数と考えられますが、そうした例外的なケースも視野に入れて情報を分析することが必要でしょう。
また、月次の変動が大きく、速報値は大きく修正されることがあるので短期間で勝負を挑むには注意が必要となります。
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